うごメモジェネレイションズ 第二話
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うごメモジェネレイションズ 第一話 - じぇねらるズ・ホーム
うごメモジェネレイションズ 過去編「全て輪となり道へと進む・・・」 - じぇねらるズ・ホーム
暗い闇の中、男はそこにいた。
胸元には大きな穴が空いていたが痛みはなく、なぜか生きていた。
ここはあの世なのか、自分は死んでしまったのか。そう彼は思った。
あの世ということはここに母も来ているのだろうか。
そう思った直後、闇の中から青白い光を放つ翼が右側にしかないグリフォンが近づいてくる。。
「立て、皇太郎。ここで死ぬ定めではない。お前は戦わなくてはならない。全てを導くために・・・」
そのグリフォンはそう彼に話しかける。一体何者なのか、彼には分からない。
その時、母が最後に言った言葉が頭をよぎる。
「全て輪となり道へと進む」
母から自分に託された言葉・・・強く生きろという母からのメッセージ・・・
「皇太郎・・・私の命をお前にやろう。その生命でもう一度立ち上がるのだ。手を伸ばせ・・・」
そう言われ、皇太郎はグリフォンの方に残った力を振り絞って手をのばす。するとグリフォンは粒子となり皇太郎の体に取り付く。
そして彼の体はまばゆい光に包まれた・・・
彼は再び立ち上がった。道を進むために。
新たな力を手に入れて。
うごメモジェネレイションズ #2 光の輪
リンドウ「リヨ、ライル!ザコの相手と彼女らのことは任せたぞ。親分は私が仕留め る!
メモトロン「なめんじゃねぇぞ、このトリ野郎ーーー・・・」
バキッ!
メモトロン「へっ・・・?ガビッ!!!」
メモトロンがリンドウに近づいた瞬間、メモトロンが吹っ飛ばされる。そしてメモトロンの頭が吹っ飛ばされる。
メモトロン「い、いったい何が起きたんだ・・・?」
メモトロン「アイツに近づいた瞬間に・・・頭が・・・」
リンドウ「これが私のグリフォンリングの力だ。コイツを体に装着することで装着部 位の全能力を強化する。腕に装着すれば時速500キロ近いスピードで 攻撃でき、さらに相手に破壊エネルギーを送り込むこともできる ッ!!」
そう言った後、リンドウはまたメモを出し、それをリングに変え、左手に装着する。そして自分の前に立ちふさがるメモトロンたちに突っ込んでいく。
リンドウ「ウッシャアアアアアァァァァーーーーーーーッッッ!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッッッ!!!
メモトロン「ギャアアアアアーーーーーーッッ!!!」
メモトロンたちはリンドウの目にも留まらぬラッシュに吹き飛ばされ、粉々に砕け散っていく。
メモトロン「畜生!負けてたまるかってんだ!行け―ッ!!」
ライル「おっとお前らの相手は俺達だぜ!」
リンドウに向かっていくメモトロンにライルとリヨが立ちふさがる。
ライル「そぉら、行くぜッ!」
リヨ「フンッ!!」
2人は軽い身のこなしでメモトロンらに格闘攻撃を喰らわせていく。
二人の身のこなしはまさに猫と兎そのものであった。
メモトロン「このガキ共、ちょこまかとぉ~ッ!!」
ライル「バーカ!お前らとは戦いのレベルが違うんだよッ!」
リヨ「ライル!調子に乗るんじゃない!!相手がだれでも油断は禁物よ!!」
リヨはライルに激昂する。
メモトロン「こんにゃろッッ!喰らえッ!!」ブゥン
リヨ「ハッ!!!」
リヨは空高くへジャンプし、メモトロンの攻撃を避け、空中で弧を描く。
その高さと身のこなしにメモトロンたちは呆然としてしまった。
ライル「やっぱジャンプじゃリヨには勝てないな、こりゃ・・・」
リヨ「全員に攻撃が入ったみたいね・・・ライル、もういいわ!」
ライル「おうッ!」
リヨは地面に着地し2人はメモトロンらから離れる。
メモトロン「何だもう終わりか?」
メモトロン「散々大口叩いといて、逃げまわって、突っつき回しただけじゃねーか よ!!」
メモトロン「こんなへなちょこ攻撃。痛くも痒くもないぜ!」
リヨ「そんなに自信満々でいられるのも今のうちよ。自分らの体を見てみなさい」
メモトロン「え?体・・・アッ!なんだこれ!?」
メモトロンらの体には黄色い猫のシール、青いウサギのシールが貼られていた。
ライル「こういうことさ・・・!」クイックイッ
ライルはメモトロンらの方を向いて招き猫のように手招きする。その瞬間猫のシールを貼られたメモトロンらがライルの方に引き寄せられていく。
メモトロン「な、何だ!?体が勝手に・・・!!!」
メモトロン「ダメだ・・・体が・・・あああッ!!!」
メモトロンたちは磁石で引き寄せられるようにライルの方まで引き寄せられて、大きく固まっていく。
ライル「一気にまとめて切り刻んでやる!メダルシューター!!」
そう言うと、ライルの手から緑色の光を放つ銃が現れる。
ライル「メダルシューター、ソードモード!キャットセパレート!!!」
ザシュンザシュン!バキッ!!
メモトロン「ぐぎゃばッ!!!」
剣に変形したメダルシューターでメモトロン達はサイコロのようにまとめて切り刻まれてしまう!
ライル「これがオレのメダル能力。マーカーを付けた相手を自分の方に引き寄せるん だ。どんなことをしたってオレの力からは逃げられない!」
リヨ「そして私もね・・・!」
リヨはメモトロンらの方に掌を向ける。その瞬間彼等の体は勢い良く吹き飛ばされ、リヨから離されていく。
リヨ「月まで還りなさい!ラビットシューティング!!!」
リヨの手からライルと同じようにメダルシューターが出てくる。そしてエネルギーを貯め、大きなエネルギー弾をメモトロンの方へ放つ。
メモトロンに当たった直後、大きな音を立ててメモトロンたちもろとも吹っ飛ぶ。
メモトロン「ギャアアアアアーーーーーーッッッ!!!」
リヨ「リンドウ先生には誰も近づけないわ。皆、月の世界に強制送還よ・・・」
ライル「おおぉ、怖い怖い!」
ライル・ブルームーン(12)
所有メダル『キャットメダル』
能力『マーカーを付けた相手を自分の方に引き寄せる』
リヨ・ブルームーン(12)
所有メダル『バニーメダル』
能力『マーカーを付けた相手を自分の方から引き離す』
フラッシュ「・・・・・・」
キヤク「すごい・・・なんなのだあの力は・・・?」
双子の戦いぶりを見て唖然としている二人の前にライルが近づいてくる。
ライル「こんちわ、綺麗なお姉さん。こんな所で何してるの?」
フラッシュ「え・・・私達は・・・」
キヤク「おいお前!私には何の挨拶もなしか!!失礼だぞ!!!」プンプン
リヨウキヤクはライルの方に突っかかってくる。
リヨ「もう!うるさいわね、ちょっと黙ってなさいよ!!うっとおしいわよ!!!」
キヤク「」
フラッシュ「君達・・・その体は・・・まさかウゴメダルを・・・」
ライル「・・・!お姉さん、ウゴメダルのこと知ってるの?」
ライルはフラッシュの口から出たウゴメダルという言葉に反応する。
フラッシュ「あぁ・・・私達はメダルを体内に入れられて、改造されている人々 を・・・」
リヨ「ちょ・・・ちょっと待って!改造ってどういうこと!?私達は・・・」
ドゴォォォッ!!!
キヤク「きゃあああ!!」
ライル「リンドウ先生!!!」
彼等の会話を遮るように、大きな爆音が響き渡る。
リヨ達が話している間に、メモトロンのボス対リンドウの戦いは始まっていた。
キヤク「まずい!アイツは他のメモトロンとは格が違うんだ!炎の攻撃でやられてし まう!!」
リヨ「・・・いいえ、心配いらないわ。私達が手を貸さなくても、リンドウ先生は勝 てる」
キヤク「へ?」
ライル「リンドウ先生はオレたちの先生でめっちゃ強いんだ。あんな奴に負けるはずが ないんだ!」
フラッシュ「・・・リンドウ・・・彼もメダル能力者なのか・・・」
一方リンドウはメモトロンのボスの火炎弾攻撃を目まぐるしいスピードで避けていた。
メモトロンボス「どうだ片羽グリフォン!俺様の火炎攻撃は?避けだけで精一杯か? ヒャハハハ!!」
リンドウ「・・・・・・」
メモトロンボス「グリフォン野郎!テメーなんて焼き鳥にして喰ってやるぜぇ~!!」
バシュン!バシュン!
リンドウはメモトロンにいくら煽られても何も言わなかった。
しかし、敵との距離が10mの所に近づくと、静かに語り始める。
リンドウ「・・・お前の体の中に入っているメダルは『ファイヤーメダル』だな?」
メモトロンボス「・・・!!お前、何でオレのメダルのことを知ってやがる!!?」
リンドウ「ファイヤーメダル、炎を操るだけの単純な能力だが、攻撃力は高く、扱い も容易だ。だからお前みたいなマヌケでも簡単に使えるメダルだ・・・」
メモトロンボス「なっ・・・今なんて・・・!!!」
リンドウ「しかしファイヤーメダルは連続で能力を使い続けるとオーバーヒート 状態になって炎による攻撃が弱くなる・・・」
メモトロンボスの両肩の関節から煙が吹き出し、燃えたぎっていた両腕の炎が小さくなっていた。そう、連続攻撃でエネルギーを消耗して、オーバーヒート状態になったのであった。
メモトロンボス「ハッ・・・!!!」
リンドウ「今頃気づいても・・・もう遅い!!!」
その間約2秒、リンドウは敵の懐に潜り込んで連撃を喰らわせる。
バキバキバキバキバキ!!!
メモトロンボス「あぎゃあああぁぁぁーーーーーーーーーーーーーッッ!!!」
メモトロンボスの装甲はベコベコに潰れたアルミ缶のようになる。
リンドウ「断罪してやる!」
バキッ!
リンドウ「ド底辺のッ!」
ベキッ!
リンドウ「ゴミクズめ!!」
ドガッ!
リンドウ「私の手で堕ちるがいい!!!」
ギッ・・・ギギギギ・・・
バキャーーーーーーーーーーン!!!
リンドウはメモトロンボスの両腕を掴み、そのまま腕を捻って引きちぎる。
メモトロンボス「うぎゃばぁーーーーッ!腕がぁー――ーーーーッ!!」
リンドウ「これでトドメだ!」
リンドウは左腕のリングを右腕のものと合体させる。リングは大きくなり、先程よりも回転力を増していた。リンドウはそのリングを拳に付けたまま、メモトロンボスの体にトドメの一撃を喰らわせた!
リンドウ「私は一度死んだ、しかし私は死の淵から再び立ち上がった。新しい道を進むために、その道の前に現れる敵は全て破壊する!!!」
ギィィィィィィン
リンドウ「滅ぶがいい!リング・・・ブレイカァァァーー ーーーーッッ!!!」
その瞬間、リンドウの腕のリングがメモトロンボスの体内に潜り込んで、そのまま吹っ飛ばされ、地面に落下する。
リンドウはメモトロンボスに背中を向ける。
キヤク「今のは何だ!?何をしたんだ?」
メモトロンボス「な、何が起こったんだ・・・オレの体に何ギャ・・・」
リンドウ「お前の終着点は・・・死だ・・・」
メモトロンボス「ハギッ・・・!!!」
ドゴオオオオォォォォォンンンッッ!!!
リンドウの言葉の後、メモトロンボスの体は大きな爆発音を立てて爆発する。そして爆発とともに一枚のメダルが飛び出してくる。リンドウは地面に落ちたメダルを拾い上げる。
リンドウ「このメダルは・・・」
キヤク「すごい・・・あの男・・・一体何なのだ・・・」
リヨ「輪道皇太郎、私達の先生で全てを導く、片羽の守護者よ・・・」
リンドウ(本名:輪道皇太郎)(21)
所有メダル『グリフォンメダル』
能力『体内で万能エネルギーを創りだす能力。破壊と再生の両面性を併せ持つ。
さらにメモ召喚能力を使い、破壊エネルギーを持った武器「グリフォンリン グ」を作れる。』
必殺技『リングブレイカー』
腕に装着したリングを敵の体に潜行させ内部でエネルギーを一気に開放し、敵を内部から破壊する。潜行されてしまったら最後、破壊からは逃げられない。
ライル「リンドウ先生!」
ライルはぴょんぴょん跳ねながらリンドウの元へやってくる。
リンドウ「二人共、よくやってくれたな。見ろ、新しいメダルを手に入れたぞ」
リヨもリンドウの元にやってきて、彼が手に持っているメダルを見る。
リヨ「このメダルもリンドウ先生の家が守ってたメダルの一つなんですか?」
リンドウ「あぁ、しかしこれは輪道家が守っていたのとは別のものだ。やはり複数枚 同じウゴメダルは存在するようだな・・・」
リンドウ「そうだ、ところでさっき逃げていた彼女らは・・・」
キヤク「フラッシュ、しっかりするんだフラッシュ!!」
ライル「!!!」
フラッシュは地面に倒れていた、体からは汗が流れ、顔は苦しい形相になっていたのだった・・・
ツヅク。。。
ひさびさの更新になります。遅くなって申し訳ありませんでした!!